CHAP1  人生設計をにらんだ返済計画を立てる

○子供の進学・老後の生活など、将来の支出計画を立ててみる

 言うまでもなく、一家をかまえるとさまざまな支出がついてまわります。出産や子供の教育費、マイホーム購人、さらに老後の生活資金も考えておかなければなりません。なかでもマイホームの購入では、ほとんどの人がローンを組み、このローンが継続的で期間が長く、支出の中で大きな位置を占めます。

 そのため、「この時期は子供の教育費がかかる」「この頃からは老後の生活費を貯め始めたい」「共働きのうちは多く返しておきたい」など、わが家の将来の生活設計を見込んだローンの組み方を考えなければなりません。

◆当初5年間の軽減は6年目を考えての組み合わせ

 たとえば、右図は3200万円の35年返済の場合で、公庫はゆとり返済、年金はステップ返済の利用が可能ですが、6年目の返済額の急増を押さえるために年金のステップ返済をしない例です。

 この場合、年金の併せ貸しは公庫と同じ仕組みが条件のため不可能ですが、年金の協会転貸との併用ならば可能です。その点に注意して活用しましょう。

◆10年後の返済額を少なくする方法

 公的融資の返済期間は、10年を最低にして5年ごとの単位です。当初から10年後の住宅ローン以外の生活の支出増加を予想して借り人れるとするならば、図のように、年金融資を10年にするなど、前もって将来の支出に支障のない借り方が必要となります。

◆5年ごとに返済額を少なくしていく方法

 一方、民間融資は1年単位の返済期間に注目して5年返済、公庫を15年返済で借りて5年後に特別加算額の融資を5年間短縮する条件変更をした例です。その結果11年目以降を大幅に軽減できるほか、総返済をさらに少なくすることも可能となります。

 将来の計画を立て、どの時期に集中的にお金が必要になるかを考慮したうえでローンを組むのが賢い方法です。