Q&A3 いま日本の生保会社の問題点は何

 今の時代、安心して生命保険を托せる生保会社があるのでしょうか? 何が問題点としてあげられますか。

 逆ざやが経営を圧迫。ソルベンジー・マージン比率は甘すぎる

生保会社の安全性を判断する目安として、しばしば登場するのがソルベンジー・マージン比率です。

 ソルベンジー・マージンとは、支払い余力という意味です。天災や株の大暴落など不測の事態が発生したときに、どれだけ対応できる支払い余力を持っているかを示す指標です。

 ソルベンジー・マージン比率は表のような算式となります。

 通常の予測を上回る分リスク相当額を数値化した「リスク合計額」の2分の1を分母とし、資本(基金)、価格変動準備金や株式の含み益などを合計したソルベンジー・マージン(支払い余力)を分子としたものに100をかけた数値(%)です。

 日本ではソルベンジー・マージン比率が200%が安全性の目安となっています。200%を下回る場合には、銀行と同じように金融監督庁が早期是正措置を発動し、経営改善や自己資本増強を迫ることになります。

 生保会社の安全性の指標として引き合いに出されることの多いソルベンジー・マージン比率ですが、この数値に対しての信頼も揺らいでおり、それを現実となって表れたのが99年6月の東邦生命の破綻です。

 東邦生命の99年3月期のソルベンジー・マージン比率は基準の200%を超えていました。

 しかし実際には、2000億円の債務超過に陥っていたことが判明し、業務停止を余儀なくされたのです。

(全比較 地域の金融・地元の銀行 '99年版 別冊 週刊ダイヤモンド)