Q&A6 趣味を活かす−−油絵の個展

 学生時代に趣味として油絵をやっていました。定年を前に地域の公民館でグループ活動として絵を週一回描くようになり、少しずつ絵がたまってきました。小さな画廊ででも個展を開ければよいと思いますが−。

 

 最近は、カルチャーセンターや文化教室でも高齢者の参加が目立つようになり、絵画や写真、生け花、手芸といった趣味や園芸の講座に始まり、文学、自分史など心の探究といった教養講座、テニスやゴルフにダンス、乗馬などのスポーツと、どの講座も平日の昼間から参加希望の予約でいっぱいという状況のようです。

 特に絵画や書道などは地域の公民館活動も盛んで、地元での公募展など文化祭の一環としての出展の場も多くなっています。

 個展を開くには、ご自身の作品を飾る場として画廊や喫茶店の壁面を借りる契約をし、何十点かの絵を描きためることが先決です。

 絵画は額によってもかなり印象が異なるわけで、額代金を含めた経費を考え、経済的備蓄も現実化しないと個展を開くことができません。

 62歳のYさんは、神戸に住んでいます。かつて阪神大震災の被害も受けましたが、幸い家は屋根瓦の損傷や家具や食器などがこわれた程度で、身の回りが落ち着いたので、趣味から公募展に出すようになった自作の絵で、震災のあった年の秋に個展を開く決心をしました。

 もっと被害の大きかった方には申し訳ないとも思いましたが、自分の健康も含めて、いつ、何が起こるかわからないという実感から、長年の夢を少しでも早くかなえたくなったと言います。

 三ノ宮近くで比較的新しいビルだったため倒壊をまぬかれた画廊を、絵の先生に紹介してもらって場所の契約をしました。

 平成8年10月の1週間、100号2枚を含め4号から10号まで、35枚くらいを展示できるところで約15万円〜18万円の場所代金のほか、額縁代を入れ40万〜50万円ほどを用意しました。

 現在は次の個展に向かって、サムや4号、6号と、買ってもらえそうな値段の大きさをがんばって描き、10枚ほど売れて額代ぐらいにでもなればうれしいと、いま、キャンバスに向かう毎日が充実していると言っています。

 もとはといえば、月3回のおけいこで月謝1万円で描き始め、10年ほどの歳月の総決算と考えてのことのようです。

 なお、喫茶店の壁面に飾らせてもらい、買い手があった場合、売り上げの2割程度をお礼をして支払うという個展の開き方もあります。

 最近では、インターネットで自作を紹介するという方法も普及し始めています。