厳しい経済状況の中で、皆さんの家庭ではどのようなことに関心を持って、一年を乗り越えてこられたのでしょうか。私のホームページ、セミナーなどに寄せられた相談内容をまとめた恒例の「お茶の間関心ごとベスト20」を参考に経済的側面・生活視点などから見た昨年の暮らしぶりを振り返ってみましょう。
第1位 「住宅ローンの借り換えをしたいのだがどうしたらいいのか」
第2位 「我が家の生命保険が心配、その対策を教えて」
第3位 「老後資金はどれくらい必要なのか」
第4位 「介護保険制度について詳しく知りたい」
第5位 「ローン破産を防ぐための具体策を知りたい」
第6位 「日本版401Kについて分かりやすく」
第7位 「公的年金は本当に頼れないのか」
第8位 「投資信託の安全性について」
第9位 「マイホームは今買い時か」
第10位 「生活設計のたてかたについて指導を」
第11位 「預金保険制度は本当に大丈夫なのか」
第12位 「地震保険を検討したい」
第13位 「近ごろ家族とのコミュニケーションがうまく行きませんどうしたものか」
第14位 「中抜き返済について」
第15位 「離婚の危機を防ぐためにはどうしたらいいのか」
第16位 「子どもの就職が心配」
第17位 「OA機器に弱い主人にアドバイスを」
第18位 「友達づきあいができない子どものためにヒントを」
第19位 「子どもの小づかいの決め方について何か良い方法は」
第20位 「健康な家庭をつくる具体的なことは」
その他に「子どもを海外で教育させた方がいいのか」、「低金利時代はいつまで続くのか」などです。特に住宅関連については、ここ十数年来の国民的関心事といっても過言ではありません。この点、為政者の腕のみせどころはこれからです。
いかがでしたでしょうか.いくつか皆さんの家庭で該当するものがあったでしょうか。現代家族の悩みとして内容をいくつかに分類することができます。
★生活(経済的なお金)不安 ★自然災害不安・人災不安 ★対人関係障害 ★社会適応障害 ★文明機器への不安 ★雇用不安 ★家計から個計への変化 ★家族の体の健康不安
の8つが挙げられます。とくに問題なのは昨年6月に、357家族を対象に実施した「家計クリニック」の調査結果です。家計クリニックとは、家計についての質問にいくつか答えてもらい、その結果を診断、指数化する分析システムです。
マネー情報への関心が高い一方で、家族ふれあい度、家計強調度が極端に低いなど、バランスがとれていないことが気になるところです。10年前に比べるとお金に対する関心は高くなったものの、家族のふれあい度が悪化していることが目立ちます。
社内の意志疎通がうまくいっていない企業は、経営上問題があります。家庭も同じことです。家計の健康度を高めるため、家族のコミュニケーションを回復することが先決です。引き続き昨年も経済にからんだニュースや事件が多かったように思います。長引く不況で厳しい状況がお茶の間の身近な暮らしを直撃しています。一言でいえば2000年は“不安時代”といっても過言ではありません。長引く不況、高失業率、金融再編と目まぐるしかった年でした。