国民生活センターによると、クレジットカードに関連した相談件数は1992年の3,561件から95年の2,782件へと
一時減少したもののそれ以降は増加し、98年には6,748件となっています。相談の内容は、
@
使いすぎて返済できず、消費者金融などから借金を重ねてしまった
A
カードやカードの名義を知人に貸したために高額の支払い請求を受けた
B
カードの紛失や盗難に気付かず悪用された
などです。
平成11年3月末でカードの会員数は10,359万人、加盟店数は1,412万店にのぼることが日本クレジットカード協会の
調査で明らかになっています。もはや私たちの暮らしに欠かせなくなった感のあるクレジットカードですが、その理由は主に
1.現金を持たずに手軽に買い物ができる
2.支払いは締め切り翌月の指定日で分割払いも可能
3.必要ならキャッシングもできる
という利便性をあげることができるでしょう。しかし、こうした長所もクレジットカードの使い方を誤ればトラブルを招く短所と
なってしまいます。
現金を持たずに買い物ができるということは多額の現金を持ち歩く危険性を回避できることと、手持ちの現金以上の買い
物ができるということです。これはクレジットカードに本人を確認するID機能があるからですが、盗難や紛失により本人以外
の人物が簡単に使用できる現状をみますと、一部のカードで実施されている顔写真入りのカードなどのセキュリティ面の充
実が待たれます。また、手持ちの現金以上の買い物ができるために支払い可能な金額以上に買い物をしてしまう恐ろしさも
あります。
次に、現金取引であれば商品の引き渡しと支払いは同時に行われますがクレジットカードでは買い物と支払いの間に時間
のズレがあります。消費者はその間現金を他の運用に回すなど家計支出を合理化することができるのです。但し支払いを
繰り延べるということは借金を負うのと同じですから、無計画にカードを乱用すれば多重債務に陥る危険性もあることを認識
すべきです。
キャッシングについては、無担保融資の上限金利が信販系カードの日本信販では27.6%、銀行系カードのJCBは27.
8%、流通系カードのクレディセゾンは29.6%(99年7月末現在)と、消費者金融並みの金利水準の高さであることを認
識し、安易な利用は経済破綻を招くことを肝に銘じるべきでしょう。