家族の“ふれあい回復”を

 家庭も会社も、経営の根幹は同じです。どうしたら上手な家計運営ができるのかを具体的ケースを通して紹介していきます。

 長期にわたる不況を乗り切ろうと、家庭も企業もこのところ防衛一辺倒です。わが家の生活防衛といっても、家計の健康状懸を知らなければ対策を立てることは不可能です。
 そこで、家計の健康度を知る方法として「家計クリニック」を紹介しましょう。家計についてアンケートに答えてもらい、その結果を診断、指数化する分析システムです。
 内容は@家族ふれあい度 A家計協調度 B金融機関活用度 C貯蓄熱心度 D消責堅実度 Eお金の備え度 Fローン堅実度 Gマネー情報関心度−の8項目。項目ごとに20の設問があります。8項目のバランスが取れ、100点に近いほど健全な家計です。


 今年1月、496家族を対象に実施した家計クリニックの結果が下の図です。マネー情報への関心が高い一万で、家族ふれあい度、家計協調度が極端に低いなど、いびつな格好になっています。90年の調査と比べても、お金に対する関心は高くなったものの、家族のコミュニケーションが悪化していることが分かります。
 社内の意思疎通がうまくいってない企業は、経営上問題があります。家族も同じこと。家計の健康度を高めるため、家族のコミュニケーションを回復することが大事です。
 参考までに家計クリニックの質問項目の中から主なものを紹介しましょう。


▽家族ふれあい度お金のことを家族でオープンに話し合える
▽家族協調度子どもに金銭教育をしている。短期、長期の家庭の将来設計を考えている
▽貯蓄熱心度家計簿をつけている
▽お金の備え度貯蓄保有額は1300万円を超えている
▽ローン堅実度毎月の返済額は月収の25%以内
▽マネー情報関心度預金保険制度について熟知−など。


 わが家の足元を総点検してみてはいかがでしょうか。前記の8つの項目をもとに、独自のチェックリストをつくってみてください。


調査時 家族
ふれあい度
家計
協調度
金融機関
活用度
貯蓄
熱心度
消費
堅実度
お金
備え度
ローン
堅実度
マネー情報
関心度
合計点
1990.1 41 38 50 51 49 38 40 65 372
1996.1 23 25 43 61 78 43 51 80 404
1999.1 21 24 42 63 81 43 48 78 400
増減 ▲20 ▲14 ▲8 12 32 5 8 13 28
家族のふれあい度データ