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- 私はかねてから“家庭を小さな株式会社”として考え、合理的な運営を図るべきだ、と提唱してきました。夫は製造業と営業部門を、妻は管理部門を担当すると考えれば、夫の小遣いや背広代は営業費、本や新聞は研究開発費などとなります。家族全員が家庭株式会社の経営に参加する時代がきたようです。 今井森夫
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- マネー・プラン
- ワーキング・プラン
- ブラッシュアップ・プラン
- ヘルス・プラン
- タイム・プラン
- ボランティア・プラン
- ファミリー・プラン
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- 参加しているのは夫と妻、高校一年生の長男、中学2年生の長女という家族全員です。年末のボーナス期を前に、家族のそれぞれから購入希望の品目が出されています。夫の昭氏からはスーツとゴルフ用具、妻の弘子さんからは外出用のワンピースとハンドバック、長男の陽一君はスキー、長女のみどりさんはギターです。さらに年末・年始にかけて一家で京都へ旅行をしようという計画も出ています。この家庭KKの経営会議は、まずそれぞれ購入したい品物の価格と、ローンを使用した場合の月々の返済額が実際に紙の上に書き出されるところから始まります。(カツコ内は1年払いのローン概算額)
- スーツ8万円(6500円)、ゴルフ用具7万円(6000円)、
- 旅行費用12万円(1万3000円)、女性用外出着7万円(6000円)、ハンドバック6万円(5200円)、スキー5万円(4600円)、ギター4万5000円(4200円)これをもとにつぎのような話し合いが行われました。
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- 夫:まず各自の希望の品物を現金で購入するとなると約37万6000円。その上旅行となると50万円近くなり、冬のボーナスの大半が消費されることになる。住宅ローンの支払いも残っているし、とてもこれだけを現金で支払うのは無理だろう。ではローンにしたらどうか。ちょっと試算してみようか。均等に12ケ月支払いとして、ざっと6万円と少しになる。
- 妻:住宅ローンが月に6万5000円、みどりのピアノローンが1万5000円、冷蔵庫が1万8000円残っているから、これだけで10万円近い支払額よ。これ以上ローンを利用したら、毎月の家計が苦しくなって預貯金を取り崩さなければならないわ。
- 夫:なるほど。安易にローンに頼ってしまうと大変になるんだな。では、お互いに自分の購入計画が穏当に必要なものかどうか、もう一度考え直してみないか。
- 陽一:僕のスキーは1年前からの約束だったよ。高校の試験に合格したら、新しいスキーを買って、従兄と一緒のスキースクールに参加してよいという約束だったもの。
- みどり:私のギターも、お兄ちゃんと同じ頃から約束してたわよ。それを条件に、パパの書類整理のお手伝いをしたじゃないの。
- 夫:よし、子どもたちの要求は認めざるを得ないな。ただし、おれはローンを使わずに現金買いでいこう。いまO町あたりに行くと、スキーや楽器が現金払いでかなりディスカウントされて買えるはずだ。次の日曜日にでも行ってみよう。となるとパパの要求だが、どうだろう、洋服は仕事に関連しても必要だが。
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- 妻:いいでしょう。これは男性にとって必要経費よ。冷蔵庫のローンが来月で終わるから、体型に合ったものをお作りになったら。でも、ゴルフ用品は、我が家にとって予算オーバーじゃないかな。今新しいのがどうしても必要なのですか。何本もあるのに。
- 夫:うーん、ほしいところだが、この際我慢しよう。その代わり、ドライバーの手頃なやつ1本だけ、現金で認めてくれないか。
- 妻:あなただけに我慢させてはかわいそうだから、私も今回はハンドバックはあきらめる事にするわ。ただし洋服だけは姪の結婚式やPTAの集まりなどでも必要だから、ぜひ、認めて欲しいわ。
- 夫:わかった。ところで、家族旅行はどうするか。 陽一はスキーに行くだろうし、最初の計画を少し縮小してもいいような気もするのだが。
- みどり:私は京都へ行くよりも、箱根あたりでフィールドアスレックをやりたいな。
- 妻:子どもたちは京都のお寺よりも、思い切って体を動かせる場所のほうがいいんじゃないの。日帰り旅行にして、その代わり夕食は少し奮発することにしない?
- 夫:京都は君と熟年旅行に取って置くことにするか。これで大分煮詰まってきたね。どうにか予算の範囲内で収まるのじゃないのかね。
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- ある家庭の例を挙げましたが、このように家族が全員参加して購入計画をチェックすると、ムダ買い、衝動買い、ローンの乱用防止ができます。何度かこのコーナーで述べたことですが、家族会議には、家庭のバランスシートは欠かせません。バランスシートで点検できるため、ローン、クレジットという名の負債を増やさないよう対策が講じられるわけです。できれば家庭の経営会議は、パーソナルバランスシートを眺めながら行ったほうがベストです。ロ−ン倒産を招いた家庭においては、このような家族全員の緻密なコンセンサスづくりを欠いている場合が多いのです。
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- 2003年1月、496家族を対象に実施した家計クリニックの結果が上の図です。
- マネー情報への関心が高い一万で、家族ふれあい度、家計協調度が極端に低いなど、いびつな格好になっています。90年の調査と比べても、お金に対する関心は高くなったものの、家族のコミュニケーションが悪化していることが分かります。
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- 恒例の1月末の生活健康度チェック(前ページ図参照)から
- いくつかの傾向が窺えます。
- 1)「家族ふれあい度」の改善が見られない
- 2) したがって「家族協調度」が薄い
- 3) 「金融機関の活用」が下手
- 4) 不安に対して「備蓄で対応」
- 5) よって「消費堅実度」は財布のヒモ固く上昇景気
- 回復にマイナス
- 6) 「お金の備え度」は高まるばかりだがどこを削り
- どこを増やすか頭を悩ます
- 7) 「ローン堅実度」にかげり
- 8) 「マネー情報関心度」は、増すのだが良きアドバイ
- サーがいないのが難点
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- いかがでしょうか。家庭を取り巻く環境は相変わらず厳しいためか、蓄財についてのノウハウを良く聞かれます。家計であっても、財産を築くには経済の知識が必要です。といっても、難しく考える必要はありません。私流の勉強法をいくつか挙げてみましよう。
- まず、勉強には4段階のステップを必ず踏むことにしています。
- 第1のステップは「準備編」。興味あること面白いことから始めます。先ずは金利です。A銀行の普通預金は0.001%(2/17)郵便局の通常貯金0.005%いずれも金利ゼロに等しい。ただこんな数字を耳にしてもあまり面白くありません、しかもピントこない。そこでこの2つの通帳に10万円のお金を預けたと仮定すると、年間の手取り利息はいくらになるかを考えてみましょう。
- 前者はなんと80銭、後者で40銭。家計の流通単位ではありません。これでは何もする事ができない。これを見てだんだん腹がたってきました……。例えばこんなふうに数字を自分の生活にひきつけて、自分のものにしてしまうことが、金利マスターの近道です。
- 第2のステップは「行動編」でお金を動かす前に体を動かすこと。金融機関の窓口に行って役立つ資料を集めることから始めます。そこで、金融機関の店頭での心得として、
- @金利、円相場、株価ボートなどに目を向ける。
- A店頭で名前で呼び合えるような相手をつくる。(日頃からお金についての良いアドバイザーを探す)等です。
- 第3のステップは、「試考編」。もし失敗しても家計に響かない程度に、自分が用意できる最低単位のお金を使って、新しいことを試してみる。
- 第4のステップは「研究編」。過去の歴史に照らして研究してみると、今まで見えてこなかった経済の動きや仕組みが見えてくることがあります。
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- 家族ふれあい度=お金のことを家族でオープンに話し合える
- 家計協調度=子供に金銭教育をしている。短期、長期の家庭の
- 将来設計を考えている
- 金融機関活用度 =銀行等との付き合い方は賢明か
- 貯蓄熱心度=家計簿をつけている
- 消費堅実度=衝動買いに走ってはいないか
- お金の備え度=貯蓄保有額は1300万円を超えている
- ローン堅実度=毎月の返済額は月収の25%以内
- マネー情報関心度=預金保険制度について熟知−など
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- 健康不安
- 生活(お金)不安
- 自然災害不安・人災
- 社会適応障害
- 文明機器への不安
- 対人関係障害
- 雇用不安
- 家計から個計への変化
- 子供の教育問題
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- 1金銭にルーズなのに絶望した
- 2こんなケチだと思わなかった
- 3約束事を簡単に破る
- 4これほどまでに性格不一致とは
- 5暴力的な行動が多く不安
- 6毎日泥酔して帰宅、家族に絡む
- 7女性問題などで、子どもたちに尊敬されない
- 8ちょっとした思いやりがない
- 9夫側、妻側だけの親、家族を大切にする
- 10夫の収入が増えないのに出費が増える
- 11ゴルフばかりに行き家族旅行をしない
- 12借金をいやがり、いまだに持ち家がない
- 13お金の使い方に矛盾が多い
- 14妻の収入を当てにする
- 15わが家の財産を把握できない
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- 家庭のコミュニケーションを大切に
- 家庭の生活設計をきちんと数字で把握する
- 自己責任
- 情報分析力を養う
- パーソナルバランスシートで我が家の総資産を点検する
- −危険分散することに注意を払う−
- 支出のどこを削りどこを増やすか、自前の消費者
- 物価指数を把握する
- 多様化する金融商品などに惑わされない
- 現在以上に借金を増やさない
- 本当に必要なものには投資する
- 家庭情報ネットワーク作り強化
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- 2002年お茶の間関心事ベスト20からも皆さんのニーズを
- 汲み取ることが出来ます。
- 第1位 住宅はこれから持てるのか
- 第2位 住宅金融公庫の代わりに民間金融機関がなれるのか
- 第3位 ローン破産を防ぐための方策は
- 第4位 生命保険は掛け捨てだけでいいのか
- 第5位 生命保険会社はどこが危険なのかその見分け方は
- 第6位 金投資は期待できるのか
- 第7位 従来型の財産3分法は安心なのか
- 第8位 投資信託は信用ができるのか
- 第9位 これからの生活設計はどう立てるべきなのか
- 第10位 危ない銀行はもうないのか、その選び方
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- 第11位 財産5分法について教えて
- 第12位 外資系金融機関は信用できるか、その選び方は
- 第13位 国債の安全性について知りたい
- 第14位 401Kに入るかどうか迷っている
- 第15位 デフレ時代の家計のやりくりについて教えて
- 第16位 不安時代を生き抜くチエを知りたい
- 第17位 家族がバラバラコミュニケーションの取り方をどうすればいいのか
- 第18位 これからどんな資格を持っていれば安心か
- 第19位 教育費の高騰はどこまで続くのか、その備蓄方法は
- 第20位 自己責任とはいったいどんなことなのか
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- 資産と負債を把握してわが家の生活設計に生かす
パーソナル・バランスシートとは、わが家の財産の現状とその成長記録が一目でわかる家庭の資産・負債の一覧表です。年に2回記入して、半年に一度家計の健康診断をしましょう。前期との増減の比較をすれば.苦労して節約に努めた結果がきちんと数字で確認できます。
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- 個人破産の申し立てが、昨年初めて20万件を超えて、21万4634件。この10年間で自己破産した個人は延べ約100万人にも達しました。
- 全国の地裁に申し立てのあった破産は22万4462伴うち個人によるものが95%を超え事態の深刻さを物語っています。前年に比べて3割以上の急増振りです。
- 生活を再建できる民事再生手続きの個人版の申し立て件数も、小規模個人再生が6053件、給与所得者再生が7442件と、制度が始って以来最高となりました。健全な家庭経営の必要性が叫ばれる所以です。
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