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 Q&A2 住宅取得のポイント:持ち家か賃貸か

嶋野美知子
IMI研究員
ファイナンシャル・プランナー
(CFP国際資格取得)

Aどちらにも一長一短

 持ち家か賃貸か、は永遠のテーマのようです。どちらにも一長一短があり、一人一人の考え方の違いもありどちらが良いと一般論で言えるものではありません。しかし、最近はその中間的な考えも出始めて来ました。たとえば、定期借地権、定期借家権、あるいは定期所有権などと言う考え方も出てきています。これは、今の世の中の流れ が、「所有から利用へ」というトレンドになっているのですが、そのような流れの中で出てきた新しい家の持ち方です。つまり、「永久の所有権」を買うのか、必要な期間(50年とか60年とか)だけの「利用権」を買うのか、という違いです。こういったことも考慮に入れると選択肢が広がってより柔軟な取り組みが出来るかも知れません。

 どんな家に住みたいか、どこに住みたいか、誰とどのように暮らしていきたいのか、それを決めるのは自分自身しかありません。ローンや税金などお金の段取りを心配する前に、ゆっくり考え、家族で十分に話し合いましょう。家は、そこに住む人を幸せにするためにあるのだと思います。どうしたら自分や家族が一番幸せになれるか、それを考えることが住宅取得を考える第一歩です。

 ですから、単にお金のことを最優先にして決めるのは危険な場合があります。たとえば、よく、今払っている家賃と住宅ローンの額を比べてあまり変わらないのだったら家(マンション)を買ったほうが得、とくに今は住宅ローン控除も受けられるし、金
利も低いし、と言った広告などが見られますが、うっかり乗せられないように慎重に考えましょう。住宅ローンは何十年にわたって払い続けないといけないものです。何十年の間には予測のつかないことも起こるかもしれません。支払いが難しくなったとき、賃貸ならもっと家賃の安いところに引越せばすむことですが、持ち家はそうはいきません。今のようにキャピタルゲイン(土地の値上がりによる利益)が期待できない情勢では、家を売ってもローンだけは残って支払いつづけなければならない事態に容易になり得ます。

 今のメリットだけを考えるのではなく、十年、二十年、三十年先の見通しをきちんと立てた上で堅実で、しかも心が豊かになるようなプランを考えましょう。ライフサイクル表やキャッシュフロー表などを作ってみることが役に立つでしょう。
   
 次に、賃貸と持ち家にかかる経費についてもきちんと把握しておきましょう。賃貸では、維持管理にかかる経費というのはほとんど発生しません。しかし持ち家では、固定資産税などの税金、修繕費、マンションなら管理費や修繕積立金、駐車場代など住宅ローン以外の経費が思ったよりかかって来るものなのです。また、取得時の税金(不動産取得税、登録免許税、印紙税)や諸経費(仲介手数料、ローン保証料、抵当権設定料、火災保険料、引越し費用やカーテン、照明器具、家具など)などもかなりの負担になります。物件価格の10〜15%程度必要と言われています。余裕を持った資金計画を立てることが大切です。

Q&A3 住宅取得のポイント:何に気をつけたらいいでしょう