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Q&A5 積立貯蓄
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北海道札幌市・野田康彦さん(65歳・自営業)。
「長い目でコツコツと購入を続ければ、預貯金で積み立てするより有利な運用ができるのではないか」と、都市銀行の窓口担当者が話していました。積み立て購入ができるという投資信託の種類とその仕組みを教えてください。
商品多様化で概念も変化
一般には、投信は一括購入するもの、という印象が強いようです。たとえば北海道で札幌、函館、旭川、釧路、帯広に5店舗を持つ都銀の富士銀行を例に取ると、昨年12月から取り扱いを始めた19種類の品ぞろえのうち、5種類は積み立て購入ができます。
そのうち3種類が、元本の安定的な成長を目指すいわゆる「バランス型」。残り2種類が積極的な運用をするタイプだといいます。
一般に投信の買い付けは1万円以上1万円単位。だが、継続投資、すなわち積み立て購入の墟合は、1万円以上1円単位での購入が可能となり、買い付け資金は普通預金口座から引き落としできます。
また、一括構入ですと、どんな内容の良い商品でも、その時々で買い付け価格が異なるため、購入のタイミングにより運用実績の良し悪しは分かれます。
その点、毎月一定額を継続購入することは、株価変動を避けることにもなります。
富士銀行の継続タイプは、実績のある複数の投資会社が運用に当たり、一般的な積立貯蓄よりも長期的には高い運用成果が得られる可能性が高い。インフレの危険にさらされやすい老後資金の準備、運用に向いた商品です。
ところで、「保険はあくまで保険、保険で貯蓄をする時代ではない」と言われて久しいのに、ファイナンシャルプランナーの一部から、若い世代を対象に「変額終身保険を資産形成の一角に」という提案も出ています。
変額終身保険では、加入者に借金をさせてまで高額な保険金を一時払いさせたのに、運用能力もなく元本割れして裁判に、というケースもありました。
ですが最近、外資系生命保険などから、死亡保障と老後の生活保障を兼ね備えた月払いの商品も出ています。長期的に見てインフレに強いことから人気があるようです。
こうした商品の多様化で、近ごろは積立貯蓄の概念も大きく変わりつつあります。もちろん、相場の状況、投資リスクなどがあり、預貯金による積み立てという方法がなくなることはあり得えません。
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