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Q&A7 趣味を活かす−工房づくりと老後

 老後の趣味の一つとして織り物を始めました。初めは染色された毛糸などでマフラーやストールを織っていましたが、草木染めの糸を使うといかにも自然な色合いで、自分でも染め物をしたくなりました。しかし、私は都会のマンション暮らしのため、機城や道具だけでも場所をとるうえ、染色の道具や水まわりの点でも、わが家の片隅でするには狭すぎます。何かよい方法はないでしょうか。

 機織りは、糸の織りなす風合いが織り手の人柄まで感じさせ、とてもよい趣味です。そのほか、染色や陶器など創作を続けることは、悠々自適の生活に色を添える生きがいになります。

 しかし昨今、都会の住宅は狭く、わが家で場所をとる趣味の作業スペースを確保することは難しい時代です。

 そのために既製のリゾートマンションを使用するのも一案ですが、Fさん夫婦は群馬県の尾瀬に近いところに共同の工房をつくることを計画しています。農家の空き家を改修し、染色、織、それに陶芸の作業場にし、隣接して宿泊用の個室と食堂などの設備も建設、会員制の仲間同士が励ましあい、学びあいながら作品をつくろうというものだそうです。

 尾瀬への街道すじで、作品を販売できるようになれば一挙両得と、現在一口300万円の会員をロコミで探しています。

 Fさんは建築家で50歳。20年近く前、同じ地域で茅葦屋根の農家を改修し、調理場、ふろ、トイレなど、一応文明の利器をそろえながら、テレビやビデオを使わず、掃除、食事も当番制にして大家族風に生活するスペースを生かした、会員制の別荘風宿泊施設を共同経営し始めました。

 春は雑多な職業の会員が一同に集まり、テニスコート開きと夏支度、秋は冬に備えてコートじまいと凍結対策。暖房の用意をすると同時に、会員のコミュニケーションの場としています。

 昨年は目の前に村営スキー場が開設されました。会員が友人を誘ってビジターとして宿泊するときも(ビジター宿泊料金2000円)決められたルールを守っているため、これまで一度の事故もなく、観月会やお香の会、テニス仲間のトーナメントなどを楽しんでいるそうです。

 企業まかせのレジャー施設や、カルチャーセンターと異なり、友人知人同士が、手づくりと横のつながりの生活を楽しみ、生きがいを育てあう新しい生き方かもしれません。

 会員がみんな老人になってしまったら、ここを私設老人ホームにしようなどと、冗談を言ったりしているとのことです。