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qachotikuQA9 銀行を選ぶには−−情報公開

 Q 金融機関の経営破綻が相次いでいますが、自分がつきあっている銀行が安心できるのかを知るにはどうしたらいいのでしょうか。  

 A 近頃では「金融機関はつぶれない」神話が完全に崩壊しました。預金者保護のために、受け皿銀行をつくって事業が引き継がれてはいるものの、高金利だけが頼りの金融機関選びは痛い目を見るという教訓を残す結果となりました。
 これらの問題は、金融機関が経営内容などの適切な情報を開示しなかったため、預金者が預入先をきちんと選択できるような判断材料がなく、提示された高金利に引かれた点にあります。
 金融機関を倒産させて、預金保険機構からペイ・オフ(最大1000万円までの払い出し)をするという選択をしなかったのも、こうした事情を考慮したものでしょう。


 大事なお金を預けるからには、金融機関は経営状態や不良債権の額、なぜ高金利をつけられるのか、集めたお金はどのように運用されているのか、といった、預金者が安心してつきあえるような詳しいディスクロージャー(情報開示)が必要になります。
 例えば、テレビや新聞、経済誌などマスコミによく取り上げられるのは、BIS(国際決済銀行)基準による自己資本比率とムーデイーズの銀行の財務格付け。もちろん連日のように報道される不良債権額とその処理策なども参考になりますが、どのデータでも危険度を指摘されるような銀行は要注意です。そこにあなたの預金が集中しないように、取引を分散させたほうがいいでしょう。


 他行との比較でなく銀行自体の経営内容を知りたい場合は、「ディスクロージャー誌をください」と言ってみること。ディスクロージャー誌とは銀行が自行の経営姿勢や業績、貸し付け先などを詳しく掲載した冊子のことで、これによってどのように不祥事の処理をしているかとか、貸付先が不良債権化していないかなどの、銀行のカウンターの内側を知る参考になります。
 もっとも、細かい数字のオンパレードなので、一読しただけではなかなか理解できませんが、内部情報をオープンにしようという姿勢の表れと思えばいいわけで、ディスクロージャー誌を出し渋ったり、つくっていないような銀行は、見せられない事情があるのだと疑ってかかるべきでしょう。

●これが銀行の経営状態を見分けるポイント!

倒産するのはある日突然でも、その兆候は注意していれば必ずわかるということです。以下にあげた五つがそのポイントです。

◆ポイント1
 
金利が異常に高い  史上最低金利の現在、定期預金の一年ものはだいたい0.12%前後。異常に高いのは注意が必要です。(ボーナス期などプラスαするところもありますが)
 理由
 預金を大至急集めなければならない厳しい経営状況。また当然ローンはそれ以上の高金利。それでも借りる会社はよほど危ない会社です。
◆ポイント2
 
3大指標に注目
A 自己資本比率
aida経営の健全性を表わします。 資産に占める自己資本の割合が高ければ、まず経営が健全です。  
aida jikosihonnhiritu      
ma *1 自己資本=他人資本(預金者から受け入れた預金や発行した債券など)
ma*2 総資産=金融資産(貸出・有価証券など)+実物資産(土地・建物など)


B 不良債権比率(リスク管理債権)
ma貸出金のうち回収可能になった金額の比率。 この比率が高ければ高いほど、銀行経営は不健全です。

ma huryousaikenritu
C 預貸率
ma預金と貸出のバランス、総預金残高に対する総貸出金残高の割合を示しています。これが100%を超えてしまいますと、いわゆるオーバーローンといい、預金額以上に貸し出しているということになります。

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◆ポイント3
 
夜遅くまで仕事をしている  バブル時代ならいざ知らず、この不景気のときに夜中の10時過ぎまで仕事をしている銀行は注意しておきたいところ。
 理由
 不良債権の処理や、それを埋め合わせるための新規顧客開拓などに追われている可能性が高い。残業は減らすのが現在の銀行の傾向のようです。

◆ポイント4
 
株が下がっている  株価が最近下がっている。そんな現象が出てきたら、患注意。表に出ていないが、危険な兆候といえます。
 理由
 株価というものは経営状況にすばやく反応するもの。マスコミには出ていなくても、裏で経営危機が噂されていることも考えられます。

◆ポイント5
 行員の対応がズサン  預金の相談に行っても、行員の商品知識が乏しい。応対が不親切でマナーがなっていないところはダメと思ってください。
 理由
 経営が苦しくなってくると、最初にカットされるのが社員教育。なりふりかまわぬ預金獲得で、顧客第一主義の基本がまず忘れられています。