Q&A5 住宅ローンの返済方式
Q 先月初め取り引きをする銀行から、住宅ローンとして1000方円を借りたのですが、返済方式が、私の希望していた元本均等方式ではなく、元利均等方式になっていました。元本均等方式だと利息の支払総額が少なくなるので、住宅ローンの場合は絶対得だという知人の話を思い出したのですが、本当なのでしょうか(会社員・35歳)
A 収入の変動考え選択を
結論からいいますと、一見元本均等返済が得のように見えますが、返済方式の違いによって損得はないと考えた方が正しいでしょう。返済方式には3種類あります。第1は元利均等返済−原則、毎月の元金返済分と利息分を加えた返済額が、借り入れ当初から完済時まで同額になります。住宅ローン、フリーローンはこの方式が多いようです。
第2は元金均等法式−毎月の元金返済分を同額に分割し、利息分を上乗せして返済する方式です。毎月の元金分を加えた返済額は借り入れ当初多く、徐々に減っていきます。
第3は元利逓増方式−毎月の返済額が一定割合ずつ増えます。
質問者の場合、具体的に利息の総額をそれぞれ計算してみましょう。仮に、年利息3%で、返済期間20年の固定型ローンの場合、元本均等方式では301万円で済みますが、元利利均等方式では331万円と10%増えます。逓増方式だと440万円と46%も憎えます。当然のことながら元本均等返済と比較すると、元利均等方式、元利逓増方式の場合、返済の速度はゆっくりで、借入残高の減り方は小さくなります。利息がかさむのは当たり前です。
しかしここで考えたいことは、利息が多いからソンだという単純なことにはなりません。つまり、将来入る、あるいは出ていくカネは、金額が同じでも、時期が違えばその価値は違います。当初はカネの出かたが少なく、時間の経過につれて増えていく方式だとトータルの金額が増えても損ということにはなりません。基本的には金利が同じなら損も得もないことに気がつくべきです。むしろ重要なのは借り手側の財政状況が返済期間中に変化することの方です。
不況のため残業が少なくなったり、リストラによってボーナスが激減したなどの収入減の例もあるでしょう、収入の先細りの人もいたりします。逆に潤沢の人もいるかもしれません。
要は、各個人のライフスタイルにおける収入変動に合わせた返済計画を選択することが大切です。返済方式にあまりこだわる必要はありません。 質のいい借金とは、金利が安いことが一番ですが、加えて自分の返済のゆとりを忘れては何にもなりません。
