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Q&A3 子供にお金のありがたみ教えよう
Q 今井先生は家庭でのマネー会議を提唱していらっしゃいますが、子供達の小遣いの額一つをとってもなかなか家族皆で話し合うという環境を作りにくいのも事実です。何かいいきっかけになるようなテーマがないでしょうか。
A お金は木にならない
休日には読書ざんまいの時を過ごします。中でも、親友の武長惰行・椙山女学園大学教授から贈られた彼の監訳本「お金は木にならない」(東洋経済)は興味深く読めました。
海外で暮らすことが多い彼に、アメリカで、日本で最も欠落している金銭教育に関する本があったら探してほしいと頼んでいたこともあってなかなか面白いものでした。
原書は「Money Doesn't Grow On Trees」といい、著者はニール・S・ゴドフリー女史です。サプタイトルには、「親子で学ぶ3歳からの金銭教育」とあります。
ゴドフリー女史は長年、銀行に勤務した後、独立して「ファースト女性銀行」を設立し、初代の頭取に。次いで「ファースト子供銀行」設立し、「子供金融ネットワーク」の会長でもあります。特に、家庭経済へ女性と子供のための金銭教育ビジネス支援の資金供給などに取り組み、マスコミに知られた人です。
金融ビッグバンがスタートし、日本でも金銭教育の必要性が叫ばれるようになってきました。
本書は米国でベストセラーになったもので、「ティーンエージャーに教えるお金管理」など十章で構成されています。大きな特徴は、お金の使い道として「SOSシステム」の教えを強調していることです。
S(Saving=倹約)
0(0ffering=献金)
S(Spending=支出)
の3つで、ためるだけでなく、いかに上手に使うか、そして献金という「社会活動」によって、「富の偏りを直す」よう教えています。
タイトルの「お金は木にならない」とは、日本でいう「お金は天から降ってこない」のことで、それを分からせるため、お小遣いをあげる代わりに、家の手伝いをさせることを提案しています。
また、6、7歳になったら子供銀行に連れて行き、預金や振り込み送金を説明するようにすれば、銀行との上手な付き合いが身につくようにたるなど、具体例を挙げて説明しており、日本の金銭教育にも大いに役立ちそうです。
なぜ、私たちは、そして私たちの子供は、お金オンチになってしまうのか。それには、2つの大きな理由があります。
第一の理由は、親が子供にお金のことを教えなかったから。 第二の理由は、お金というものが、あからさまに口に出しにくいことと考えられていたからです。
これらの点は、私も常日ごろ紙面やセミナーなどで訴え続けています。この本に共鳴する部分があまりにも多くあります。
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