このホームページはIE4.0以上のブラウザでご覧ください

 市田レポート
     
確定拠出しながら「自分の将来は自分で築く」投資信託はどんなのがあるか?

Q: 勤める会社が厚生年金基金の解散を決めました。定年時に公的年金と企業年金と合計で年間300万円が受給されるはずが、年間240万円程度になりそうです。老後資金が不安に思います。長期的にみて有利に殖やしていける投資信託があればアドバイスしてください。(大阪市、Yさん、会社員、42歳)

A: 老後の生活を豊かにするための年金制度ですが、高齢化・少子化の傾向によりシステムの見直しが論じられ、「日本版401K型年金」に期待が寄せられています。21世紀に求められるのは「自分の将来は自分で築く」。将来を十分見据えた上で、時代に対応した資産運用を自分自身で考える資産作りです。それを実現する手段の一つが投資信託です。
 Yさんの老後資金の目標を18年後に1000万円とします。支出項目を見直した結果、無理のない金額は毎月3万円を積み立てれそうです。
 そこで投資信託を選ぶとすれば、価格の変動などリスクがあることを前提に「少ない資金での投資」と「高い運用成績」そして「長期的運用」という条件でファンドを選択すると、「インデックスファンド」が最適といえます。
 運用成果を早見表で検討します。Yさんは現在42歳、60歳まで18年です。月3万円を積み立て、パフォーマンスが年5%で運用できれば、60歳時点での希望元利合計の1000万円が達成できます。
 インデックスファンドとは、株式投資信託です。安全性を重視する公社債投資信託に対し、リスクをとりながら高い収益性を目指し積極的な運用をしていくのが株式投資信託です。インデックスファンドは株式投信の追加型(オープン型)と単位型(ユニット)のスポットとに分類され、「日経225種平均株価」、「TOPIX(東証株価指数)」、「日経300」などのタイプがあり、指数の名を付けたわかり易いファンドです。次に、おもなものを検討しましょう。

○ インデックスファンド「日経225」東京証券取引所上場第一部の主力銘柄225銘柄を基準に算出し、日経平均株価に連動するように設計されています。購入時の最小申込単位の多くは10万円程度のファンドですが、1万円から始められるものもあります。
【メリット】数多くの上場銘柄に分散投資するのと同じ効果があります。日経平均 株価に関する情報量は多く一般投資家でも容易に知ることが出来ます。
【デメリット】株価下落局面では早期の解約以外有効な対処法はなく、リスクリターン分類RR4です。

○ インデックスファンド「TOPIX」:TOPIX指数は東京証券取引所上場第一部全銘柄が対象ですが、東証一部の全銘柄を買い付けるのではなく、数百の銘柄を選択し、さらに国内外の証券取引所に上場された株式指数の先物やオプション取引を中心に運用するというものです。日経平均株価は単純平均の要素が強いため値嵩株や品薄株の影響を受けやすいのに対し、東証株価指数は時価総額を加味した加重平均を採っているので市場の実態に近いといえます。しかし、注意点としてファンドにより指数との連動性が異なることがあり、運用によっては連動率が低下することがあります。
【メリット】TOPIXに関する情報は新聞・TV等のニュースで報道されるためファンドの流れをつかむことが出来ます。
【デメリット】株価下降局面で有効な手立てがないことと、ファンドの資金の流入・流出、売買手数料など信託財産が負担する取引コストの影響により、TOPIXの動きと乖離する場合があります。

○ インデックスファンド「日経300」:日経株価指数300を構成する銘柄と同じ構成比率で投資し成果を目指します。
【メリット】投資家の日々売買による設定や解約がないため資産状況は安定しています。通常の株式売買と同様に市場での需給に基づき全国の証券取引所に上場され売買されています。純資産価格に対し下回った価格であれば割安で購入出来ます。
【デメリット】需要と供給のバランスにより、売り注文が多ければ純資産価格を下回った状態で換金することになります。1万円から購入できるファンドは限られています。

株式投資と同じ位の予測能力が求められる

インデックスファンドの特徴はファンドの運用実績がマーケットの値動きと連動しているため損益の方向性がわかりやすい反面、マーケットの動きに左右されるため株式投資と同様の予測能力が求められ、自分のファンドがどうなるのかという点を明確にするには、投資の勉強が必要になります。そのためのポイントとして運用報告書に記載されている基準価額と純資産残高の推移をチェックし、いろんな情報を入手して自分で分析出来るようにしたいものです。情報入手にはTV、新聞、マネー雑誌、そしてインターネットなどが欠かせません。

自己責任の時代において情報収集を欠かさず勉強することに努力し、「継続は力なり」の毎月積立型で長期運用を心がけられるのがベストだと思います。