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第1回 ペットのもたらすもの

中村典子

消費生活アドバイザー・CFP

家族の一員ペットにかかる費用について一緒に考えましょう


 私が犬を飼ってみたいと思うようになったのは、下の子供が大学に入学した年の冬です。
体の回りにすきま風が吹くような寂しさは、子育てに一区切りついた母親なら誰もが経験する思いです。しかし、寂しいからと生き物を手に入れて、仕事や旅行が思うに任せなくなったという話をよく耳にしましたので、飼う決心はなかなかつきませんでした。
 そんなある日、体調を崩して入院するという事件(?)が起きました。結婚以来、20年以上子育てと仕事に走り続けて来た私の体は、一つの節目を迎えていました。病院のベットで何日間も点滴を受けながら、「元気になったら犬を飼おう、犬と散歩して健康な体を取り戻そう」と決心していました。
 平成12年2月20日、我が家に柴犬がやってきました。生後3ヶ月の子犬に触れた時、私の中に暖かいものがあふれ出しました。さながら映画「ET」の名場面のように、子犬に触れた私の指から、胸の中にある冷たく暗い何かが流れ出して行き、子犬の中で浄化され、暖かく貴いものに変化して戻って来たといったら分かって頂けるでしょうか。人間が動物によって癒やされるという事を実感した瞬間でした。
 ペットは文明化・都市化した社会の人間にとって必要不可欠なものになりつつあります。それは人間関係が希薄な現代にあって「愛すること・愛されることが、何よりも大切であること」をペットとの触れ合いを通じ、心の奥底に呼び覚ましているからだと言われています。かくしてペットは今や家族と同等、もしくは家族以上の待遇を受けるようになりました。ちなみに犬の寿命はかつて7、8歳と言われていましたが現在は平均12歳くらいに延びています。予防注射やワクチン接種が功を奏して狂犬病や様々な伝染病が姿を消しましたし、家の中で飼われる犬が増えて衛生的な環境が保たれるようになった事などが寿命を延ばした要因と言えるでしょう。
 あれから1年半、子犬は「タク」と名付けられ、近所の雌犬に関心を示す立派な成犬になりました。私も親バカぶりを発揮してこの子を家族の一員として育ててきたわけですが、ファイナンシャル・プランナーとしてはペットにかかる費用について目をつむる訳にはいかないという事に気が付きました。
 成犬になるまでの予防医療、成犬の健康を維持するためのトリミング費用、そして高齢のペットが避けて通れない「成人病」の治療費など、家計を圧迫しかねない金額が必要になる場面もあります。
 これからのシリーズでは、ペット(主に犬)を飼うときのファイナンシャル・ポイントについてお知らせしていきたいと思っています。
 家族のライフプランにペットの欄を追加して、ご一緒に考えて参りましょう。
皆様からの貴重なご意見、ご相談をお待ちしています。

平成13年8月    

     
 
ペットと暮らすライフプラン
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