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Q&A2 健康に不安  生命保険の加入
Q 
三重県津市在住の松田重雄さん(会社員・54歳)。3年前に大病を患い、長期に渡る入院を余儀なくされた。いまも定期的に通院を続けている状態で、もはや元通りの健康状態は取り戻せないものと覚悟している。いま後悔しているのは、五十歳まで加入していた生命保険を更新しなかったこと。  自分に万一のことがあった場合に備え、せめて葬式代ぐらいは保険金で賄えるようにしておけばよかったのだが……。こんな健康状態では、もう少額の生命保険にも入れないのだろうか。

 無選択終身保険「はいれます」
 ●取り扱い保険会社:アリコ・ジャパン
 ●保険の種類:無配当型終身保険
 ●保険料支払方法:全期払い
 ●契約可能金額:10万円〜300万円
 ●主な特徴:50歳から80歳までの人なら
         誰でも無告知・無審査で加
         入することが可能。

加入年齢 通常 はいれます
50歳 2588円 4348円
60歳 3685円 5929円
70歳 6277円 8493円
80歳 1万2120円 1万4739円
*どちらも全額払いの無配当型終身保険に
 男性が保険金100万円で加入。
■通常の保険との保険料比較

 松田さんは、かつて十年更新型の定期保険に知人していました。ちょうど50歳時に満期が訪れましたが、もはや高額の死亡保障は必要ないと考え、自動更新を行わなかったわけですね。それから、およそ一年後の大病ということで、かつて医瞭保障を付加していたかどうかはともかく、多少気が弱くなられて、何ら保障のない状態が不安になりはじめたのだと思います。
 既に十分な資産を形成されており、確かに高額な死亡保障(家族の生活保障)は必要ないものの、思いのほか若いうちに万一のことがあつた場合、「自分の葬式代ぐらいは保険金で遺してやらないと家族に申し訳ない」ということなのでしょう。

新型生保に多数の問い合わせ

 実は、松田さんと同じように「健康を害する前にある程度の生命保険に入っておけばよかった……」と半ば後悔している人は意外に多いようです。その証拠に、昨年年7月下旬から外資系生保のアリコ・ジャパンが、健康状態のチェックを一切受けずに加入できる無選択型終身保険「はいれます」の取り扱いを始めたところ、60歳前後の人からの問い合わせが多数寄せられていると言います。
 この「はいれます」は、通常の生命保険契約時に必要となる告知や医師の診断が要らないため、過去に重い病気を患った経験のある人や現在健康状態がすぐれないという人でも加入できるところが最大の特徴。 50歳から80歳までの人なら、誰でも加入できる全期払い終身型の生命保険なのです。

 ただし、無条件で加入できる分、通常の終身保険と比べると保険料は割高。年齢が低くなるほど割高になり、50歳では通常より入4%も保険料が高くなります。また、契約できる死亡保険金額は最大で300万円。 まさに葬式代程度といったところでしょうか。
 他に、契約後二年以内に病気で死亡した場合にはそれまでに支払った保険料の合計額しか支払われないということや、全期払いなので死亡するまで保険料を払い続けなければならない点にも注意が必要です。つまり、長生きした場合には支払った保険料の合計額が死亡保険金額を上回ってしまうこともあるのです。

 それでも利用したい! という人は、まず電話で資料を請求し、送られてきた書類に目を通した、うえで、申込書を返信用封筒にて郵送すれば手続きは完了します。 「特別条件」での加入という手もある意味で、前出の「はいれます」は画期的な商品と言えるかも知れません。ただ、もともと一般の生命保険でも一定の条件(特別条件)を付加すれば、健康に多少不安がある人が加入することは可能です。
 その条件とは、一つに「通常よりも最大五割高い保険料を支払う」。これは、高血圧や糖尿病などのように治療しても完治が難しい病気の時に付けられる条件です。また、いま一つに「契約してから一定期間は、通常支払われる保険金額より削減して支払う」。これは例えば、胃潰瘍などのように治療後、時間が経てば快方に向かうような病気の場合につけられる条件です。  さらに、「現在悪くしている体の部位について、その部分が原因で入院や手術をしたときには給付金が支払われないが、その他の部位についての給付金であれば支払う」という条件が付けられることもありますし、場合によっては保険期間を限定すれば契約することが可能というケースもあれります。

 こうした特別条件を付加しさえすれば、実のところ、生命保険に入れない人はほとんどいないのです。加えて、告知だけで加入できる生命保険の場合、過去の入院歴や手術歴については過去五年間の分について問われることとなります。五年以上前に受けた手術のことなどをいたずらに心配して、本当は通常通り保険に加入できるのに、自分で勝手に「入れない」と決め付けてしまうことなどないようにしたいものです。

60歳以後に生保に加入する意味

 さて、それでは前出の「はいれます」という商品と特別条件では、どちらがより有利に加入できるのでしょうか。「はいれます」は六十歳の人でも通常より保険料が6割高くなりますから、少なくとも、60歳以下の人は特別条件での加入をまず先に検討した方がよさそうです。もちろん、いかなる条件を付加しても通常の保険に加入できない場合は、とにかくアリコ・ジャパンに問い合わせを。
 ただし、そもそも六十歳前後になって生命保険に加入することの意味というものを、もう一度よく考えることは、やはりすべてに優先します。 「葬式費用ぐらい」という理由もわかりますが、それで割高な保険料を支払い続けて、長生きした場合、結果的に払った保険料の合計額が得られる保険金額よりも多くなつたとあっては、これぞ本末転倒ということにもなりかねません。

 そうでなくとも、松田さんの場合はこれまでに十分な資産形成を行うために努力してこられたわけですし、もし万一のことがあったとしても、持てる資産の中から葬式費用や墓代を捻出してさらに余りあるくらいです。
 もはや、家族に申し訳ないなどと考える必要はありません。むしろ余計な心配などなさらずに、「一病息災」で少なくともいまの健康状態を維持されるよう努めることの方が大切なのではないでしょうか。
 まだ、現役引退までには時間がありますから、生命保険の保険料を支払ったつもりで毎月の積立てに一層勤まれては……。その努力が松田さん夫婦の老後の生活に豊かな彩りを添えることにもなるでしょう。